今年も楽しく「福は内!」

立春を過ぎたとはいえ、寒い日が続いております。暦に思いをはせるもままならず・・・今年はなおさらそんな気がします。

恒例の節分立春ご祈祷会(ごきとうえ)。本年も無事2月1日に行うことができました。例年、ご祈祷の日は春らしさを感じる陽気になることが多いのですが、今年は日差しが無く寒かったです。そんななか、ご祈祷を受けに来てくださった方々、豆ひろいに参加してくださった方々、お手伝いくださいました方々・・・すべての方に感謝申し上げます。

ご祈祷の厳粛さと豆まきの賑やかさ・・・節分立春ご祈祷会は、その両方が体感できる、楽しい行事です。

日蓮宗のご祈祷は、修法師(しゅほっし)という、寒中百日の特別な修行を終えられたお上人(お坊さん)たちだけが行うことができます。お坊さんのおころもというと、荘厳なものを思い浮かべられる方が多いと思いますが、修法師のおころもは、大変シンプルです。その理由の説明は別の機会に譲るとしまして・・・ご祈祷のたびに思うことを書きたいと思います。
私自身も毎年ご祈祷を受けていますが、つくづく有難いと実感するのは、修法師の方々が一人ひとりに向けてご祈祷してくださることです。一度の回で何人もの方のご祈祷をなさるわけですが、必ず一人ひとりに向かい合ってご祈念してくださるのです。大変嬉しいことです。なかなか言葉にするのは難しいのですが、ご祈祷していただくと何だか気分がスッキリするのは私だけではなさそうです。

最終回の15時のご祈祷が終わると、豆まきが待っています!節分のご祈祷をお受けになった皆さんが、お寺のハンテンをお召しになって、住職をはじめとした修法師のお上人方とともに本堂の回廊にあらわれます。まいた豆はあえて体にあててもらいます。それが「難を払う」という意味になります。小袋の豆もまかれます。お経のあがったお豆ですので、2月3日にはぜひそのお豆でおうちで豆まきをしていただきたいと思います。
さらにお楽しみもあります!当山は境内の中央に大きなイチョウの木があります。その銀杏の実も小袋にしてまかれるのですが、その中に当たりくじがあるのです。毎年変わりますが、楽しいものをご用意しています。一番の当たりは、佐倉米5kgです。お檀家さんが丹精込めて作り、奉納してくださったお米です。
それから、小学校卒業までのお子様には、お豆とお菓子をセットにした「お土産」をご用意しています。

大当たりのお嬢ちゃま、家族で素敵な笑顔です!私たちも知らずと笑顔になります。「立春(2月4日)」は、旧暦でいう新年で、ここから新しい干支が始まります。始まったばかりのこの一年が素晴らしいものになりますように、お祈り申し上げます。(慧香)

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