こんにちは。去る11月19日、妙隆寺にて信者さんのご宝前結婚式が行われ、私も式衆の一人として参加いたしました。
秋晴れの心地よいお天気にも恵まれて、晴れやかな一日となりました。
新郎さんも新婦さんも、お若いながらとても信心深いお二人で、お式でお唱えするお経も合掌の仕方も、お教えする必要が無いほどでした。何度か話し合いを重ね、準備を進める中で私たちも多くのことを学ばせていただきました。
自分の結婚式から約一年が経とうとしていますが、お坊さんとしてお式に出仕させていただく機会をいただけたのは本当に嬉しいことだと感謝しております。と同時に、去年、自分がどれだけ色々と助けていただいたか、心を砕いて準備していただいたかを実感することもできました。その時は自分のことに精一杯で気付けなかったことがたくさんあったことを知りました。
新郎さんは、仏像を彫る仏師さんです。このため、お式でのお衣裳は、仏師の正装とされる装束でした。ご自身の作の日蓮聖人像を胸に抱いて記念撮影する一幕も。結婚式の後に成田で行われた披露宴では、会場の一画に作品が展示されていました。穏やかなお顔の仏像は、作る方の心をあらわすかのようです。
今回も!誓いの詞はご自分たちで考え、自筆で書いていただくことにしました。お心のこもったオリジナルの詞が、お式の中で朗々と詠み上げられたのが今でも印象に残っています。
本堂の設営は前日より行いましたが、赤い毛せんに紅白幕、お供えに飾る紅白の水引や三々九度に使われるお銚子などお祝いのための品々が本堂を華やかに彩るさまは、もともとある仏具の赤や金とあいまって心地よい一体感を醸し出しています。お会式の桜の飾りもそうですが、普段と違う本堂の姿もとても良いものです。華やかな門出のお手伝いをさせていただけたことを本当に嬉しく思いました。また結婚式のお手伝いをさせていただきたいものです。
ご宝前結婚式に関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください!(慧香)