結婚式もいよいよ直前となり、お式の前日には堂内準備やリハーサルをしていただきました。
通常、本堂中央の内陣はお上人がお経をあげるようにお席がしつらえてあり、仏具がいくつも置かれているのですが、(人数的なこともあり)結婚式の時にはそれらは片づけられ、赤い毛せんが中央に敷かれます。それだけでも普段と全く違った光景になります。ご宝前には、紅白のお餅やお野菜に果物、乾物で作られた「宝船」などが飾られます。堂内が次第にお祝いらしくなっていきます。
当日参列してくれた海外の友人たちが早くも到着し、お天気は土砂降りで気温も低く(次の日のお天気が大いに危ぶまれました)なんとも気ぜわしい空気に・・・そんな中、私たちが取り組んでいたことといえば、自分たちの「誓詞」の推敲です。
この「誓いの詞」、ひな形が整っておりそれにのっとってももちろん良いのですが、私たちはどうしても自分たちの詞を考えてみたくなってしまったのです。実際のところ、とてもとてもそんな余裕は無いのですが、せっかくの機会だから少々無理してでもと、この先の自分たちのことを思い描きながら、詞を考えました。
詞が決まったら今度はそれを筆でしたためます。PCで打ち出してもどなたかに頼んでも良かったのですが、こちらも、せっかくだから自分たちの手で書いてみよう、と気張ってしまいました。そんな状況の中ですので満足の行く出来ではないのですが、終わってみると悪筆も味わいに思われ、心に残る良い思い出です。
そうこうして堂内の準備は終えたものの、その他にもまだまだやることが・・・時間と、そして自分と戦いながら、天気予報は当たるのかしらと気にかけながら、ほとんど眠る時間も無く前日の夜は更けていくのでした。(緋)