催しは午後からでしたが、それに先立つ午前に準備は始まりました。昨日の竹狩りに続き、当日も竹山を整えることに余念がありません。万が一、足を滑らす人が出ては困るからです。
一方、お蕎麦の準備も午前から始まりました。「さくら蕎麦の会」という蕎麦打ちの同好会、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。そちらに協力をお願いしたのですが、準備のため、三人の方が朝から蕎麦打ちの腕を奮ってくださったわけです。
お蕎麦の様子は、次号「蕎麦」編に譲るとしまして・・・
開始時間の2時も近づき、人々が三々五々集まり始めました。年配の方もいればお子さんも。皆、あらかじめ切って用意しておいた竹を前に興味津々です。2時になり、いよいよ開始!竹を短くして切り口をグラインダーで滑らかにし蕎麦猪口を作る人もいれば、竹を割いてお箸に挑戦する人、上級者は花入れを作ります。
そうそう。お箸は割いただけでは危険なので角を取って使うのですが、その角を取るのが上手な方がいて、ナイフ片手にすいすい削っていくのです!すごい!
コツを知っている人はてほどきをし、お子さんには手を添えながら竹の切り方を教え・・・私も近所の方に竹の性質とそれを利用した扱い方を教えていただきました。
一方、斜面が気にかかって竹山に入っていただくのは様子を見ていた私たちでしたが、中にはその心積もりでいらした方も。ほどなくして、その方々と共に、竹山に入ることに決めました。切る竹を定めてノコギリをあてます。繊維もあってなかなかうまく切り進まない時もありましたが、手を入れた竹が倒れる時は達成感すら感じます!
竹山に入る人、竹細工に挑戦する人、かつて竹をどのように利用していたかを子供たちに語る人、年配者の話を聞く子供たち・・・寒さも忘れてさまざまに楽しみながら時間があっという間に経ちました。三々五々集まった人々が助け合い何かに熱中する姿は、晩秋の澄んだ空気も手伝って、なんだか懐かしくも温かい光景を形作っていたような気がしました(萌黄)。
→→→次号に続く。