今年の4月6日に花まつり講談でお寺に来ていただいた、講談師の神田京子さんが、錦糸町のライブハウスで「明日の講談カタログ」という講談会を毎月敢行されています。これは、京子さんが、他の講談師の方を毎回ゲストにお招きし、そのお二方の講談が聞けるというなかなか興味深いイベントです。私も講談を聞きに行ってきました。
今回のゲストは、神田きらりさんでした。神田きらりさんは、かつては京子さんと前座時代を共にしたいわば同志とのこと。お二人の息の合ったテンポの良いおしゃべりもなかなか楽しいものでした。
きらりさんのことも以前から知っていました。今年の3月に三越デパートの催しできらりさんの講談を聞いたのです!お話の随所で見られる大きな身振りが印象的でした。つまり、私の知っている(まだまだ数少ない!)お二人の、しかも女性の講談師さんのお話が一度に聞けるということで、とても楽しみにしておりました・・・
まずは、京子さんの講談、続いてきらりさんの講談を。休憩を挟んでまた二席・・・なんだかとても盛りだくさんな感じがしてきますよね?繊細ながらもしっとりと聞かせる京子さんによる「牡丹燈籠」、迫力満点で真に迫る勢いのきらりさんによる「清水の次郎長」・・・対照的に見えながらも、どちらも本当に素敵でした。そして、また二人のおしゃべりがまた面白い!飾らない等身大な姿もまたお二人に共通した魅力なのでしょう。じっくり聞き入りつつも時に大笑いをした初夏の夜でありました。(萌黄)