仏像彫刻展に行ってきました。手のひらに乗るようなサイズから、小さな女の子と同じような大きさのものまで様々。そして、すべてが一本の木から彫られているとのコトで、とても驚きました。正面、横から、後ろから・・・とデッサンも細かく書かれていました。彫刻も細部がとても細かく彫られていて、これを手で彫ったなんて・・・と思うようなものばかり。ひとつの作品を作るのに、長い時間がかかること、きっとものすごい集中力が必要なんだろうということ、色々な作品を見ながら、とてもじゃないけど自分には出来ない、なんて思ってしまいました。
一通り見て回った後、抱えるほどの大きさの大黒様がなんだかとても気になり、近くに行って見ていました。とっても優しい顔をしていて、見ているとこちらまでもが微笑んでしまいそう、そんな感じの大黒様です。じっと見る私の姿に気がついたのか、仏師のお母さまが近くにいらっしゃり、教えてくれました。この大黒様は、京都に修行に行く前に彫ったもので、お母さまのお気に入りとのコト。京都に行っていた約10年の間は大黒様を息子さんだと思い、毎日おはようと挨拶をしたり、なでたりしていたと・・・。だからあんなに優しい雰囲気をかもし出しているのかもしれません。
木のぬくもりを感じた1日でした。 (撫子)