妙隆寺の概要
妙隆寺(みょうりゅうじ)は、千葉県佐倉市にある文明3(1471)年開創の日蓮宗寺院です。
佐倉は城下町であり、現在も城跡は城址公園として、土塁や空堀を見ることができます。
お寺は当初お城の大手門前にありましたが、江戸中期の宝永年間に武家屋敷の拡張により現在の地に移りました。
ここ佐倉は、城下町特有の町並みそのままに、敵の侵入を防ぐために作られたカギ型の目抜き通りや多くの細い路地が残されています。現代の車社会においては多少の不便もありますが、視点を変えてみると、なかなか趣深くもあります。
城下町通りから路地を入り、こんもりとした森のような場所にたどりつけば、そこが妙隆寺です。
住職よりご挨拶
ようこそ、妙隆寺のホームページへお越しくださいました。
妙隆寺が室町時代に創建されてから現在まで550余年の月日が流れました。その大変長い月日のなか、どのようなときもお寺は祈りの場所であり続けました。
今、ほしいものが何でも手に入るような感覚がありますが、周りを見てみますと、世界中で争いごとがたえることはありません。そのような時代にあって、仏様の慈悲の心をお伝えし、穏やかな日々の一助となることを願って、このホームページを作成いたしました。
仏様の教えについてご関心のある方には、毎月第一日曜日の午後に信行会(しんぎょうえ)がございます。どなたでもご参加いただけます。
ここでは、お釈迦様の教えについて学び、お経を一緒にお読みし、和讃(わさん)と呼ばれます、室町時代から伝わる歌題目を練習するなどしております。
かつて、ここ妙隆寺には寺子屋があり、地域の方々に読み書きなどを教えていました。
「誰もが集える場所であること、地域のために存在すること」-このこともまた、お寺の大切な役目です。
一息つきたい時や気分転換したい時などにお立ち寄りいただける場所でありたいと願っております。
初めて妙隆寺のホームページを立ち上げたのが、平成20(2008)年、今から14年前のことです。
それから、東日本大震災やいくつもの豪雨被害や台風被害、地球温暖化、国際平和、疫病等さまざまなことが起こっています。
日々悩みが尽きないですが、小さなことでも自分にできることを初めてみようと、考えさせてくれる機会ととらえています。
このたび、ホームページのリニューアルにあたり、14年前を振り返る良い機会となりました。
私が妙隆寺の住職となってから間もなく40年が経とうとしています。
短いとはいえない年月のなかで日々つとめておりますと、意外と自らを振り返る時間を持つことは難しいものです。時には立ち止まり、周囲に耳を傾ける、そのようなことができるようにしたいものです。
妙隆寺クルー
村上 慧香(えこう)
千葉県佐倉市出身。早稲田大学第一文学部、会社勤めを経て早稲田大学法学部卒業。
2014~2020年、米国シアトル日蓮仏教会主任。English Speaking Minster.
“お寺にお越しになった皆様と色々お話しさせていただき、日々修行に励みたいと思います”
村上 英岳(えいがく)
福島県相馬市出身。早稲田大学法学部卒業。
“初心を忘れず、一生修行の想いで日々精進いたします”
お寺の歴史
当山は山号を久栄山(きゅうえいざん)、寺号を妙隆寺(みょうりゅうじ)と申し、山梨県身延町にあります身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)を総本山とする日蓮宗のお寺です。
境内案内
本堂は、昭和63年(1988)年4月、鎌倉様式です。落慶前のお堂は、縁起にもありますように、江戸時代にお寺が当地に移ってきた折からの建物でした。
年中行事一覧
一月 | 初題目/佐倉七福神めぐり(当山は大黒天。大黒さまの公開は、年によって異なります。) |
二月 | 1日 節分立春ご祈祷会(ごきとうえ)・豆まき |
三月 | 第一日曜日 信行会/春のお彼岸/春分の日 彼岸法要 |
四月 | 第一日曜日 信行会/花まつり(釈尊ご降誕) |
五月 | 第一日曜日 信行会 |
六月 | 第一日曜日 信行会 |
七月 | 第一日曜日 信行会/お盆 |
八月 | 第一日曜日 信行会/お盆/17日 施餓鬼会(せがきえ) |
九月 | 第一日曜日 信行会/秋のお彼岸/秋分の日 彼岸法要 |
十月 | 第一日曜日 信行会 |
十一月 | 第一日曜日 お会式(おえしき) |
十二月 | 第一日曜日 落ち葉掃き |
- 施餓鬼会ならびに立春ご祈祷会以外の行事は午後1時半から始まります。
- 立春ご祈祷会のご祈祷・豆まきの時間については行事のお知らせページをご覧ください。